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[コメント] プラットホーム(2000/日=仏=香港)

後半、台詞がどんどん少なくなっていくんだけど、やってる人たちも飽きてしまったの?
kazby

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







革命第X世代の、なんだっけ、失われたナントカっていう雰囲気は、非常によく染み出していて、その気持ち、よく分かる気がしたのだが。 たとえば、ミンリャン(ワン・ホンワァイ)が、下品な歌を歌ったといって、劇団長から諭される場面など。 団長:「20年後の目標はなんだ?」、ミンリャン:「...農業、工業(ん〜、よく覚えていない)、などの発展」といったぐあいで、真面目に答えようとしているところを見ると、一応、社会主義教育は受けているものの、それが自分の中で、意味を無くしつつあり、生活とどんどん離れていってる感覚を、まともに噛締めていた世代なのだろうと思えた。

「宣伝工作」という物々しい性質の劇団だったが、だいたい、最初に登場する歌劇からして、ぜんぜん面白くない(笑)。 これを、民営化することだろうか、「請負」といっていたようだが、こうなると、経営者となる団長がいて、雇われる俳優達がいるから、結局搾取につながるのではと思ったりして(苦笑)。

ミンリャンの従兄弟のように、学校にいけない人もいたことを知るに、誰のための革命だったのとあらためて思い、いやそれは、まだ途中で、じつはこれからなんだって思うことにして、とにかく私がとやかく言う問題ではないのだけど。 「天安門」がひょっとしたら出てくるかと思ったけれど、なかったな。 そう、そんな若い人たちが、どういう行動に出たかという部分がちょっと弱いという気もするが、これが、一般的な人の生活だったのかも、とも思えるので。

いかんせん、長い。

そうだった。検閲があるのだということを、私忘れていた。

(評価:★3)

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