この映画が公開されたのは大学２年生のとき。一番よく映画を観た時期だ。その中でも『ターミネーター』は観た後に席からずり落ちるんじゃないかと思うほどビックリした映画である。

　正直、最初のシーンはおもしろくない。凡百のＳＦ映画の出来だ。しかし、これからが違う。

　ごく普通のアメリカの平和な生活とアーノルド・シュワルツェネッガーとの取り合わせ。 　全く別の世界が一つになる醍醐味。これぞ、ＳＦ！

　監督のジェームズ・キャメロンばかりが取り沙汰されるが、当時の妻で製作と共同脚本を担当したゲイル・アン・ハードの功績も見逃せない。 　この映画のアイデアのほとんどが彼女から出たものである。

　私は公開時６回観た。自慢にもならないが、それだけこの映画に入れ込んだのだ。

　文句なしの傑作！