[コメント] ロミオ&ジュリエット(1996/米)
見た?見た?あの悪趣味ですげぇカスタムガン。かっこよすぎ!んな馬鹿なって思うのに、こんなのありえないって言う銃なのにかなりかっこいい。
バズ・ラーマンのセンスを感じますね。あの銃でジョン・ウーアクションなんてした日にゃあたしゃ自分のエアガンバリバリにカスタムしてぶっ壊れるかも(意味不明)
しかしまぁ、たしかに『ムーランルージュ』のバズ・ラーマンって感じの映画だった。
映像も音楽も限りなく美しく、激しく、遊び、スタイリッシュで荒々しく、そして切ない。
さらに台詞をそのままにしたというこの映画。台詞が驚くほど恥かしくて、「んなわけねぇ〜」っての連発。太陽だとか星だとか月だとか、抱擁だとか口付けだとか、、、、うるせぃ!俺はこう見えてもロマンチストなんだよ!(笑)
だからこういう台詞連呼されるのも許せるんだよ。
さらに教会も教会なのか?って教会。神父は刺青してるしアロハシャツ着るし。
おまけに両家のチンピラたちのアホぶりとくれば、もう最高。あの二人のロマンチックなシーンが終われば次はあのアホどもの馬鹿な遊び。
そしてすぎ切れてケンカしたさを漂わせている。キャピレットのチンピラの中に『ムーランルージュ』でのアルゼンチン人役の男居たけど、見てるといつ「エル・タンゴ・ロクサーヌ」を踊りだして「じぇらすぃー!じぇらすぃー!」って叫ぶかと思うとわくわくしてくる(笑)
彼らの暴力はスタイリッシュにクールに荒々しく描いているのにも関わらず、恋愛部分は思いっきり切なく、優しく、美しい。
愛は美しく描くってかぁ、やはりバズ・ラーマンだな。音楽センスも映像センスもすげぇすげぇ。
あの舞踏会の水槽越しに見詰め合ってのキスシーン。プールでの会話。全てが美しく、あのプールでの別れ。「別れが寂しい。このままずっとさよならを言っていたい」って台詞を言った瞬間に、俺のメーターは振り切れ涙がこぼれそうになった。
あぁ、俺の周りにこういうクサイ台詞満載で俺を愛してくれる人いないかな(自爆)
しかし、『ムーランルージュ』もそうだが、バズ・ラーマンの演出は見事に派手で悪趣味でテンポが速く、所々遊び心満載で、荒々しいのに、愛は優しく描く。
このハイテンションについていけないか、このハイテンションが苦手って人は彼の作品を全然楽しめないんだろうなぁ、かわいそう。
俺も始めて『ムーランルージュ』見たときは全然ついていけなかったけど、「ユア・ソング」のシーンが大好きでDVDを買って見直したら全然面白かった。
ついていけると楽しめる人、バズ・ラーマン。
そういえば『ムーランルージュ』のストーリーも単純で先が読めるし、『ロミオ&ジュリエット』の場合も古典的な作品で先が余裕で読める作品。
それでも面白くするなんて凄いねぇ。
しかし、見てて思ったけど、『七色いんこ』とか描いてる手塚治虫って漫画家いるでしょ。まぁ誰でも知ってると思うけど。
その手塚さんの作品『ブラックジャック』。
この『ロミオ&ジュリエット』を見てて思ったけど、『ブラックジャック』の中にあるエピソードと同じようなエピソードが何個かある。
彼もまた、シェイクスピアのファンなんだな。っていうか『七色いんこ』描いてる地点でそうだと思うけど(笑)
ついでに『ムーランルージュ』の二コール・キッドマン扮するサティーンから一言。
「いぇ〜いぇ〜、ぽえむてぃっく、いぇ〜い」
追加――――――
最近2500円のDVDを購入。テレビじゃカットされてたけど、冒頭にガソリンスタンドで銃撃戦やってたんですね。
いや、この銃撃戦。ヤバイっすよ、かっこよすぎる。
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