正直言うと前半は自分も「かったるい」と感じてしまって。 余計な説明をせずに誕生祭から始まり、否応なしに冒険に巻き込み、歴史や指輪の成立を巡る経緯は真中辺りで誰か偉い人に語らせた方が、形式としてもスッキリするし、謎の提示で興味を持続させることにもなったのでは、と。 （あとガンダルフとサルマンの魔法対決はちょっぴり間抜けだったよ。）

でも、子供の頃読んで今や記憶も薄れかけたお話が圧倒的な映像で立ち上がってくるのは正に感に堪えないものがあったし、モリアの坑道でのバトルは1978年のアニメ版（あったんですよそんなもの）とは比較にならない迫力。青い瞳をキラキラさせた、お姫様のようなイライジャ君をはじめ、役者はいずれもハマってました。

とりあえず、次作以降への期待値も込めて今はこの点で。 ★3.5