[コメント] セカンド・ベスト 父を探す旅(1994/英=米)
今にも泣き出しそうな淋しい人たち。目に染みるような青が画面の向こうから淋しい空気を伝えてくる。ウィリアム・ハートのわびしい中年ぶりと少年の演技が素晴らしい。
監督はオスカー受賞の撮影監督だけに、青い場面だけでなくイギリスらしい緑など、風景がとても美しい。劇場で観たかった。
『レオン』のナタリー・ポートマンを彷彿とさせる少年は、ルックスも似ているが、触ると切れそうなナイフのような目の鋭さ、傷付くのを怖れて大人びてみせるかと思えば、無邪気な少年のように笑ったりする内面演技も似ている。実力もあるし、この少年は大人になったらハンサムになると思うのだが…。
孤独な者同士、歳の差を超えていたわり合う姿にシンミリ。恋愛映画より人間ドラマで冴えるウィリアム・ハートがしがない田舎町の中年男を好演(本当に普通のオッサンにしか見えない)。脇役もみんないい味出してるし、是非もっと多くの人に観て欲しい一本。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。