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[コメント] アモーレス・ペロス(2000/メキシコ)

映像や雰囲気など外枠にセンスを感じるが、自分はこの物語にのめり込めず、結果として何も感じられなかった。感受性の違いの問題か・・・?惜しいです。
Keita

 これは自分の好きなタイプの映画だ、間違いなく外さない、そう思ってみたこの映画。ところが、結果は・・・ダメだったんです。

 2000年の東京国際映画祭でグランプリ、アカデミー外国語映画賞ノミネート作、と前々から注目してたこの映画。確かに評判の良さは理解できる。メキシコからの新鋭アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督にセンスも感じる。超スピードで疾走する車が激突する強烈なオープニングを見ても、その時点では凄そうな映画だと思っていた。3つの話が交錯するが、その絡ませ方も巧いと思った。同じ交差点での事故を中心に結びつき、映画を進める上で非常に自然につなげている。また、メキシコシティーの現在の雰囲気を臨場感たっぷりに表現していたカメラワークや雰囲気も評価できる。あえて言うなら、メキシコシティーのDJだった監督だが、それにしては音楽の使い方がそこまで唸る程でもなかった。だが、いわば枠取りはほぼ完璧に整っていたと言える。

 だが、自分が入り込めなかったのはストーリーだった。自分には何を伝えたいのか、どう感情移入して良いのか、ほとんど掴めなかった。3つのそれぞれ違う話が流れとしてはスムーズに交錯しているのだが、その内容自体の交錯を自分は感じ取れなかった。3つの話全てを通して何を共通して言いたいのか、最後までわからなかった。残念だがそう感じてしまったのだ。この映画を評価している人たちが感じ取った"何か"を、自分はこの映画から感じ取れなかったのだ。感性の問題だから仕方ないが・・・。

(評価:★2)

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