[コメント] お葬式(1984/日)
本作品はまだ稚拙ながら伊丹節が良く出ている。ただ、劇中盤のあのシーンがな〜。特に初見が家族と一緒に観ていたテレビだというのは致命傷。
伊丹十三の記念すべき初監督作品。俳優としてしか見ていなかった伊丹十三がいきなり監督?と少々いぶかったものだが、出来は決して悪くないし、着眼点も良い。本来厳粛なはずの葬式をコミカルに描いて見せたのには感心する。
本作品に限らないが、伊丹監督作品はいやらしいほどカメラワークが入る。本来さりげなく入れるはずのカメラアングルがこれみよがえしに迫ってくるので、映画の手法としてはかなりの邪道ではあるが、カメラワークの勉強にはとても良い。私も伊丹作品を繰り返し観ることで映画におけるカメラワークの使い方を学んだ。だから映画を学びたい、と言う人がいたら伊丹作品は間違いなくお勧め。繰り返し観ることで対象物とカメラの位置関係を学ぶことが出来る。
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