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[コメント] キリング・ミー・ソフトリー(2002/英)

主人公が頂けないので、映画も全然頂けませんでした。☆3.0点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ヘザー=グラハムは可愛くて魅力的なのだが、如何せん愚か過ぎ、ハッキリ言うとビッチ馬鹿過ぎて共感出来ない。最初の出会いを如何に奇跡的に魅せるかなのだろうが、相手の男がジョセフ=ファインズ程度だと、ただのヤリマン女がイカレ男に引っ掛けられたとしか見えないので、仕方がないエロだけ視とくかという気になる(そういう映画なのかも知らんが)。

似た雰囲気でもC.S.=トーマスレイフ=ファインズ(A.ミンゲラ監督)ならあんなに奇跡的で悲しい恋愛に見えたのに。陳 凱歌監督、ダメじゃん。

男の狂気に多少なりとも気づいていて、そこに野性味を感じてハマっていた癖に、ちょっとでもヤバくなると逃げ出す。全く、女ってやだな〜。それが不必要にストーカーやDV男を生み出しているのが解らんのか。無論、そこで堕ちてしまえば男の負けです。男は狂気だろうが倒錯だろうがイザという時には純愛に身を投じますが、女はイザとなると身を翻す。これ、私の実感です。男はそこで堪えられないヤツが多い。

映画ではファインズの愛と凶暴性が引ったくりへの暴行として提示される。これも観客をミスリードしようとしているだけと思って視ると寂しいものだが、兎も角、男は屡々暴力的であり支配欲が強い、この事は圧倒的な事実なので、女性が身を守ろうとするのも致し方ない事ではある。ネット時代で目が見えない男も増えたしな。

しかしそこで逃げる女では、とても純愛映画にはならない。

似た様な状況でもH.D.=スタントンナスターシャ=キンスキー(W.ヴェンダース監督)ならあんなに悲劇的で美しい恋愛に見えたのに。陳 凱歌監督、ダメじゃん。

私はヘザー=グラハムでもナターシャ=マケルホーンでもイケるクチですが、<お姉さん>の方をもっと掘り下げてくれれば東林監督的な世界も広がったのかも知れない。

(評価:★3)

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