コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ピアニスト(2001/仏=オーストリア)

もう二度と見たくない作品。だからこそ5点。次は『ファニー・ゲーム』に挑戦 2002年6月16日劇場鑑賞 2003年2月22日追記
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い

なんかよくわからんが、凄い。

ねこすけ現時点で15歳、高校1年生。もう途中で「見なければよかったぁ〜」って思うほど衝撃の連続。

それは『リリィ・シュシュの全て』を見終わったときや『レクイエム・フォー・ドリーム』を見終わったときの「見なければよかった」に似ているようで、似てないようで、似ているようで、似てないようで・・・・

そりゃ人によって感性は違うと思うよ。自分はこの映画をみて何を描こうとしたのかわからなかった。

愛?愛を描こうとしたの?だったら紛れもなくこの映画は傑作じゃないの?

言葉でも文章でも上手く表現できないけど、これ見る30分前に『ニューヨークの恋人』というメロメロなジョージ・A・ロメロ(謎)な映画を見ました(注意・・『ニューヨークの恋人』には『ゾンビ』はでてきません)

その後再び恋愛映画の『ピアニスト』。

同じ「愛」なのにこちらはもの凄い。

最初の方でバスタブのトコで自分の性器を傷つけるシーンから、妖しい大人のお店の個室でティッシュの匂いをかぎながら成人向けビデオを見る主人公・・・。

これが彼女の「秘密」?

そして話が進むと次はMっ気?もう意味がわからないけど、、凄い。

秘密だかなんだか知らないけど、もう凄い。だからもう二度とこの映画はみたくない。

母親に締め付けられた主人公、愛する人にじらされいらつく男・・・・。

この映画の中で何回「汚い人間の感情」を見ただろうか。

なんかこう感想を書いてて、全然自分の感じたことに自信が持てない・・・。自分は表現力が乏しいのでかっこいい難しい言葉を連発すつことができないのでただただこれだけ

「凄い」

もうやだ、あのラストシーンもよく意味がわからない。

■なぜ彼女は性器を傷つけたのか?

■なぜ彼女は一度目に男の性器をくわえたとき途中でやめたのか?

■なぜ二度目では嘔吐したのか?

■なぜ彼女はMになってしまったのか?

■なぜ彼女はラストで自分を刺したのか?

■なぜ彼女はラストで会場から立ち去ったのか?

自分には理解力がないというか幼すぎるだけなのかもしれないけど、ただ一人の「映画ファン」として、一人の「映画監督を目指す者」として・・・

凄い

こういう観客を戸惑わせる(少なくとも自分は映画の意味が分からないのに、凄いと感じて戸惑った)映画を是非作りたい

ビバカンヌ!

総合・・・5☆☆☆☆☆

劇中で主人公が怪しい大人のお店に行く時に流れてた曲・・。キューブリックの映画のビデオ借りたときに「キューブリックBOX」かなにかの宣伝の曲と同じで感動した。。。

―――追加

いや、今更思ったが、この映画は理解しようと思っても無駄だな。とにかくこんな映画があることを「認め」て、そして、映画に突き放されればそれでいい。

元々感情移入だって、お涙だろうと、そんなものが欲しい映画じゃない。

突き放される快感。

愛ってのは色んな形があるんだよ。

それでいいじゃないか!

兎にかく、凄い!まさに言葉に表せない感動。

↑に俺が書いてる疑問リストも今読み返してみれば馬鹿馬鹿しくて恥かしい。

そうだよ、こりゃ「見る」んじゃなくて「体感」するんだよ!

―――――――――追記

結局ちっぽけな脳みそをした俺には、いまだに理解できない点が多いかもしれない。どっちにしろ他人の愛を理解する事は出来ない。愛は他人にも本人にも分からない。奇麗事並べて「愛している」と言った所で、相手に伝わるのは「好き」という気持ちであって、決して「こんなに愛してるんだよ」等というドラマティックな事ではない。結局人の気持ちを完全に理解する事は出来ない。

上に自分が書いてる「謎」の羅列。追加にも書いてるけど、今なら自分なりの答えが出せそうな「謎」もある。

しかし、わからない。むしろ分かる必要などないと思う。理解しようと考えるだけ無駄。

ただこのフィルムがスクリーンに映し出す人間を追いかければいい。だから、エリカを理解しようとして、失敗してしまい「彼女を理解できない」等と言い1点や2点をつける人の気持ちも分かる。だけど、彼女の行動を見つめる事を理解するのではなく、傍観するだけでいい。それ以上踏み入る必要性はないのだから。

そして何よりもこの映画以上に、この映画を作り出したミヒャエル・ハネケこそ怖い。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)RED DANCER[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。