[コメント] ピアニスト(2001/仏=オーストリア)
真実の映画である。確かめたい人は上野の和製コンセルバトワーに観察しに行けばいい。
3歳からピアノをやっていれば誰でも、モンゴロイド丸出しにもかかわらず上野の和製コンセルバトワーに入学できるし、モンゴロイド丸出しにもかかわらずドイツロマン派をこれまた逃げ出したくなるような気恥ずかしさで好きなだけ演奏できる。3歳から親の言うことを聞いて、飽きもせず疑問も感じずにピアノを弾き続けるという「鉄の掟」を守った人間だけが、これを出来る。モンゴロイド丸出しでブルジョア趣味もあったものだ。そういう映画だ。
ストローブ=ユイレのように抑制的・即物的な構図と音楽。秀逸な音楽映画として観ることが出来る。数々のシューベルトは特に美しいが、シェーンベルクも演奏するあたりにリアリティーを感じる。そのピアノ小品Op.25を薦めるあたりにセンスの良さを感じる。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。