[コメント] ピアニスト(2001/仏=オーストリア)
美しいクラシック音楽の中、物語は進んでいく。それなのに見終わった後、私の頭に流れてくるのは、奥村チヨの「恋の奴隷」だったりする。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
エリカはワルターに恋する自分に気付き、手紙を送った。
・・・・・それはエリカのパンドラの箱。
フタを開ければ知的ピアノ教師は“歪んだ”内面を持ち合わせていた。
今まで、きっと押し殺していた面が
パンドラの箱を開けた途端、津波のように押し寄せる。
「あなた好みの、あなた好みの、お〜んなに、なりた〜い」
美しいクラシック音楽で進行していた物語は、
この辺りから奥村チヨの「恋の奴隷」のバックミュージックと共に、
(それは私にしか聞こえないものであったかもしれないけれど)
悲しき女の性をこれでもか、これでもかと見せつける悲しい演歌に
趣が変わっていった。
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「ピアニスト・R15指定!」と大きく掲示された三茶の封切館で見たのですが、
一つイスを挟んだ隣に座ったオジサンはエリカがゲロ吐いたあたりで
出ていってしまいました。
その気持ち、ちょっと分かるような気がしました。
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