[コメント] パコダテ人(2001/日)
ヒトに尻尾が生えるとどうなるか。ピトになるのだ、という映画。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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タイトルだけ知っていた。なんかショボい宇宙人でも出てくるような話かとずっと思ってた。パシリ星人みたいなの(これも使い走り→ツカイハシリ→ツカイッパシリ→パシリなんだろね)。函館のハにマルつけただけだったとは意外。それだけで、随分と言葉のイメージ変わるもんだね。
ただ、冒頭の方で、お姉ちゃんがイカをモチーフに服をデザインしたりと、函館愛に満ちた作品なのかしらん(函館はイカが名産で、函館の人たち自身がイカ大好き、という事象をしっかり踏まえている)と思ったのだが、全然そんなことないね。函館を舞台にしているが、函館が舞台である必然性はない。有り体に言えば、「ピメジ人」でも「パギ人」でも成立する話。
さらに言えば、尻尾の造形そのものもそうだが、話の展開、絵作り、なにより音楽にチープ感満載なのだ。
しかしながら、「ある朝突然、人に尻尾が生える」なるシンプルな異設定から紡ぎ出しうる話のみが紡ぎ出されているというシナリオの純情さは好ましいし、安心感がある。全編に漂うチープさも、決してこれを損なわない。むしろ相乗しているようにさえ思える。
75/100(14/12/07見)
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