個人的に『バットマン』が大好き。そしてこの『スパイダーマン』も同じくらい大好き。何なんでしょうねえ。アメコミってほとんど読んだことが無いのだけれど、映画化されるとその描かれた”世界”にとっても惹かれます。最後の「I am Spiderman !!」、こういう如何にもアメコミらしき所なんて聞いた瞬間「あ〜〜大満足できたなァ〜」と改めて実感しちゃいます。

　例えばアメコミ物ではお決まりらしい”苦悩する超人ヒーロー”って凄く魅力的なんですよね。バットマンのあの暗さに比べると、ピーターはお間抜けで笑えちゃう明るさでしたけれど。「偉大な力には大いなる責任が伴う」、それをピーターが理解したと思われるラストでは、最初と比べると明らかに成長していてしっかり苦悩する顔（ヒーローの顔）になっちゃってる。スパイダーマンだけがヒーローじゃなくて、ピーターもヒーローになったという事でしょうね。うーーん、やっぱり切ないなぁ、苦悩するヒーローって（思い出しキュン）。

　それから忘れちゃいけないのが、”どこか憎めない敵”。『バットマン』のジャック・ニコルソンも、『スパイダーマン』のウィレム・デフォーも、ホント憎めない奴で何とも良い味を出していて好きなんだなぁ。ウィレム・デフォー、大好き。鏡の前であんな事をしてあそこまでハマる人もいないです。『処刑人』での彼を思い出しました。

　そしてラストの”キス”でMJが気付くという設定。それでまた切ない結果となってしまうのだけれど、「キスで気付く」なんて羨ましくってクラクラしちゃうよ。あの「ハッ！」という感覚を経験してみたいよ〜〜！！って何言っているんだかわたしは。でも例のマスク剥しキスも素敵だったけれどね、この二度目のキスもポイントですよ、ほんと。