[コメント] バーバー(2001/米)
偉大な人は確かに沢山の人の人生を変える。ところがどうでもいい人生を送っている凡人でも案外人の人生を左右しているもんだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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俺はここまでの人生でたいそうな事はしていないと自信を持って思う。主人公と似たようなものだ。
長年住んでいたアパートを引越しする事になった。ちょっとここのアパートを選んだ理由を思い出す。学生時代、学生寮の共同生活のルールに徹底的に異論を唱えたせいで実質追い出された。そこで慌てて探し出したのが今のアパートだ。当時は何にも考えなかった。ところがバンドで機材が共有だったものでここのアパートに人が集まりだす。弟は結婚してもバンド活動の為、歩いて1分の所に家を借りた。もう一人は同じアパートに住んでいる。
他に俺が東京での生活が楽しそうだったので地元の就職をやめて東京を選んだ親友、その親友を追ってこっちに来てしまった彼の両親。さらにそこの犬と猫。
たいそうな人生を送っていない俺だが、弟、奥さん、友人などは20歳の俺が安易に決めたアパート選定に未だに影響されているのだ。ここに住んでいるからという理由で今行っている職場、開発した製品なども俺がいなかったら製品のデキの良い悪いは別にして全然違う人が入ったり商品になっていたのだ。
いくら良い仕事をしたとしても数ヶ月でそれがパーになる床屋という仕事でも、奥さんと特別愛情があるわけではない生活をしていたとしても、誰でも周辺の人には多大な影響を与えている。「俺はここにいた」と宣言しなくとも恐らく見えないところで皆、人の人生を左右しているのだ。
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