[コメント] サウンド・オブ・サイレンス(2001/米)
無意識の発見をしたフロイト、集合的無意識のユング、病人はともかく成功者の心理に注目したマズローなど、人の心の無限の奥深さに興味があり、謙虚な姿勢で学ぶものであれば、ひかれるテーマではある。
ストーリーはともかく。 この女性の心理の構築はたぶん、さまざまな、心理学の権威達がイマージュしたと思うので、ひとりで自己満足的な映画をつくりあげる最近の日本シネマと違って、練ってある感じ。 ただ、意外性はない。 一番の山場は、自分の一番愛するものの喪失という、人生で最大のストレスを味わったものの、魂の谷間の再現であり、これは真実味がありすぎて、つらい。
僕も最愛の女児を失ったものとして、実にその時のことは不思議にも思い出したくないし、そのことに触れたくないのだ。まさに、封印なのだ。そこを開くことの、残虐さ。一時間200ドルと演出してあったが、本人でさえ、無意識におさえこんでしまったその秘密が、まさに、はらわたの中からみえかくれしながら、出てくる感じが迫力があるのだが、感情移入しすぎで、気持ち悪くなった。
深層心理学のビジュアル版。
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