序盤も序盤で、さらに他人様のアイディアを予算大増しでパクった『CUBE』モドキなシーンなのだから評価し難い・・・。まぁ、どこで盛り上がるかというは個人的意見ではあるが。

ところで、あそこで納得出来ないのは何故あの装置入りのバッグは無事だったのだろうか？そもそも、クイーンとかいう名前が似合わんクソガキ低脳人工知能にとっての最大の脅威はあのバッグの中身のハズ。この脚本家は―例のごとく監督自身なのだが―ちょっと思考が弱いのでは・・・。（笑

ま、アラ探しはあまり好ましくないのでこの程度にして、建設的意見を述べさせてもらうと、もっと銃器を活用すべき。前半ほとんど銃器を使い果たしていて、後半戦闘が少ない。そもそもゾンビも弾丸も予算の割りに少ないような。なんだか期待ほど暴れない映画で残念だった。だいたい、ゲームファンなら「逃げの前半」→「破壊の後半」というアクションゲームの鉄則が・・・というのは冗談にしても、もっと激しい死闘が実際欲しかった。次々とぶっ飛びながらも確実に距離を狭めてくるゾンビの群れみたいなモノが不可欠でしょう、やっぱり。それにはショットガンなんかも欲しかったし・・・。

ラストもネタバレなのでタイトルは言えないが、某ジョン・カーペンター映画のパクリ丸出し。監督本人もジョージ・Ａ・ロメロやリドリー・スコットなどと並べて、彼の名を好きな監督として挙げていたが・・・。全体的にそういう影響元が分かり易い監督、ポール・アンダーソンが一番面白かったかもしれない。ただ、あのラストはしかるべき監督がやらないと情けないだけの気がする、この監督にはやや不似合いに思えた。

なんだか悪い事ばかり述べてしまったが、原作ゲームをさほど高く評価していなかった分（アクション性や自由度は低いし、設定や謎解きはアホだし、別にそれほど怖くもないじゃん！）、過剰期待にもなりすぎず、普通に楽しめたかな。続編もやるらしいが、今度は記憶喪失とか小細工無しでやって欲しい。