[コメント] プレッジ(2001/米)
あまりにも難解な結末は、一線を越えればお粗末な結末へと成り下がってしまう。難解と思うか否かでも違ってくる。そんな挑戦状を叩き付けられた気分がして仕方ない。無論、描写や役者の演技が素晴らしいからこそ言える事だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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評価の通り、あまり好きにはなれない映画だ。コメントに沿うすれば、難解で“お粗末”だと言える。老刑事の辿り着いた結末に「哀れの目」を向くことしかできない。高評価を下した方の中には同じような感想を思った人も沢山いると思う。原作の意図は見事に心を響かせてくれたし、映画的な描写も素晴らしかったのだから。しかし、残念ながら真正面で受け止めることは出来ない。
何がお粗末かと言えば、やはりエンディングに限られてくる。本当にエンディングのみ。ジェリーに妄想が入り混じり、被害者の母親と交わしたプレッジが身に付きまとう。ローリやクリシーの存在もある。それらを全てを失うことの真意が解せないのだ…。その男の行く末に深い意味はあるのか?と…。別に現実逃避するわけではない。見るに耐えないジェリーの姿は妄想ではなく現実なのだから充分に受け止めることが出来る。しかしどうだ、彼から何を感じ取れと言うのだろう。行く末は重々承知なのだから「あまりにも悲劇的だ」という抽象的な感想しか抱くことはできない。受け取り様によっては、「上手くはぐらかされた」とも思える。刑事としてのプライドを拭うことができなかった(生きることが出来なかった)…ということが答えならば、それはあまりにも安易なスタンスで作られた映画だ。
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