[コメント] チョコレート(2001/米)
淋しさをまぎらわすフィジカルな愛というものは、本能的な嫌悪感までも取り払ってしまうほど力強いものなのか。感嘆すると同時に、何か空恐ろしいものを感じる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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人種差別というのは後天的なものだとしても、ほぼ幼児期に90%は形作られると見ていいのではないかと思う。ソーントンもそれに染まり、黒人が庭に入ってくることさえも拒絶する筋金入りのレイシストに育っていた。だが、息子を失った悲しみをきっかけとして、ほぼ同じ境遇のベリーに近づき、激しいセックスの末にシンパシーを得るに至る。それは悪いことではないのだけれど、何か納得できない豹変であった。結局、人間は感情の動物である、ということに尽きるのかなあ…。
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