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[コメント] チョコレート(2001/米)

淋しさをまぎらわすフィジカルな愛というものは、本能的な嫌悪感までも取り払ってしまうほど力強いものなのか。感嘆すると同時に、何か空恐ろしいものを感じる。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







人種差別というのは後天的なものだとしても、ほぼ幼児期に90%は形作られると見ていいのではないかと思う。ソーントンもそれに染まり、黒人が庭に入ってくることさえも拒絶する筋金入りのレイシストに育っていた。だが、息子を失った悲しみをきっかけとして、ほぼ同じ境遇のベリーに近づき、激しいセックスの末にシンパシーを得るに至る。それは悪いことではないのだけれど、何か納得できない豹変であった。結局、人間は感情の動物である、ということに尽きるのかなあ…。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)わっこ[*] かるめら Linus[*]

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