[コメント] ザ・リング(2002/米)
この企画は当たったと思う。日本の恐怖映画を輸出するという発想に、その文化的相違などを危惧する面もあるだろうが、これはこれで成立すると思う。
その最大の魅力、最大のヒットはナオミ・ワッツだろう。『マルホランド・ドライブ』でその限界に挑戦するかのような見事な演技、夢見る少女からハリウッドの毒に犯され人格を失って行く様を見事に演じきったあのナオミ・ワッツがこの映画最大の魅力だろう。彼女の驚き、彼女の声、彼女の表情が、日本にあったそれとは異なる世界を見事に作り上げてくれた。
しかし内容は知れているし、リメイクされたとしても凡庸だ。しかも日本のリングのあのラスト、あの子供を守るために見境のない行動に出る母親のあの恐怖のラストはここにはなかった。日本映画にあった余韻が残念ながら存在しなかった。
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