[コメント] ロード・トゥ・パーディション(2002/米)
洗練されていて品の良い分だけ感動が薄まった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
最たる要因は音楽ですかね。始終流れていて素晴らしいのだが、殺し合いという復讐劇のリアリティを薄めて寓話のような世界に変えている。
妻子が殺された悲しみ、ジョン・ルーニーが子供のように可愛がるサリバンとの結びつき、サリバン親子の事件以前のエピソードなど、いずれも描写が足りない。2時間に収まってテンポは良いのだが、品の良さも重なってなんだか食い足りない。
文句ついでに、愛憎相半ばするルーニーにマシンガンを撃ち込むのはいかがなものか?殺し屋としては正解かもしれないが、映画的な美学ではあそこで短銃に持ち替えるのが彼への礼儀だろう。そんな殺し方するなら、その前の教会でとっくに殺しているべきである。
逆に、プロの殺し屋なはずのジュード・ロウは、サリバンに頭部へのトドメを刺さず墓穴を掘った。重箱の隅をつつくようだが、納得できなかった。
映画的な見せ場は多くて楽しめた。ラストの、波の音だけになる緊張感は秀逸。『アメリカン・ビューティ』でもすでに映画的技巧は冴え渡っていたが、若いんだからもっと熱いものを感じさせて欲しかった。
(評価:)
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