ストーリーは極めて単純かつ明快！ ダンスが凄い！ 音楽が良い！ 脇役も含めて皆芸達者！

まさにエンターテーメントの王道、横綱相撲。 そう、映画は楽しけりゃそれでいいのだ。

経験上ミュージカルやオペラは寒くて痛いというイメージがつきまとい、どうも苦手だった。 その原因のひとつが台詞が歌になっているところだったのだが、その点「シカゴ」は台詞と歌は別立てで寒くない（ｗ また全ての歌のシーンはひとつひとつが出来の良いPromotion Videoのようで、見方によってはPromotion Video集のような映画とも言える。 特に声量のあるキャサリン・ゼタ・ジョーンズが出ているシーンはどれも素晴しい＞And All That JazzとCell Block Tangoが秀逸。 ビジュアルではリチャード・ギアのWe Both Reached for the Gunの操り人形が凝ってて面白い。 Mister Cellophaneも良いし、Nowadaysでは背中にサブイボが立つ・・・結局のところどれも素晴しくて贅沢だ。

ビデオが無かった時代は見逃すと今度何時観ることができるか分からないという緊張感をもって鑑賞してたこともあって何を観てもそれなりに楽しかった記憶がある。 最近は近場に映画館がある、公開して半年も待てばＤＶＤが発売される、１年待てばＷＯＷＯＷで放映される・・・等々ということもあって映画館でもテレビを見るのと同じ感覚で観ることが多くなっていた。 勿論作品の良し悪しにもよるのだが、昔ほど映画に感動、感激できる機会が少なくなっているような気がしていたが、この「シカゴ」は映画館を後にした時に「あ〜楽しかった」と感じることができる数少ない作品のひとつだと思う（実は映画館では観てないのだが^_^;）。

機会があれば是非映画館に足を運んで観たい作品だ。