[コメント] 木曜組曲(2002/日)
とりあえずミステリー、だけど怖さはなくむしろ耽美。浅丘ルリ子の存在感、周りから隔絶したかのような佇まいが、見事な余韻を醸し出している。これは活字では表出できないものだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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このストーリーに起伏を感じなかったのは、登場するメインの５人が皆理知的で、感情がほとんど表立ってこないことだ。この中に「荒らす」ためのキャラクターがいないからで、これは敢えてそうしているのだろう。そういう点で、あの繰り返される食事のシーンとのギャップがなくなっているのが、すこし残念かも。
まあ、こういう作品は「それが狙いなんだ」と思った方がいいのだろう。ただし、途中で少しダレる感じは否めない。
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