劇場公開後に書いたレビューに「終電を気にしながら酒を飲むタイプの方には長いかもしれないが、満腹するにはこの位のボリュームがカラダにも悪くてちょーどいい」とある。

なるほどわざわざ劇場に足を運ぶのは「外で酒を飲む」ことに似てるような気がする。自宅で飲んでる分には終電は存在しないワケで、「終電を気にして飲むか、朝まで飲むか」という選択は当然発生しないのだ。入場料払った劇場で「わーいやれやれぇ〜」って騒いでるのは、「終電なんか知るか、飲め飲めぇ〜」って騒いでるのと同じで、レンタルで観るどんちゃん騒ぎは、「すいません、家人が寝てるのでもう少しお静かに願えませんか」って類のものなのだ。

そうして考えると過去自分の観た作品でも、劇場でいたく感激したものは後に残らず、後々まで引きずるものは大抵その場ではどこか首をかしげているように思える。だからといってどっちがいいかなんてことには何の意味もないんだけど、ここまで「冷めるとまずい」料理も珍しい。

一度は5点つけたんだから、そのままにしとこうかとも思ったんですが、今観る人は基本的にみんなレンタルで、「冷めて」観ると思うので3点に変更です。

教訓:「外で飲む酒は安酒でも楽しくのめるが、自宅の安酒はただの安酒」