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[コメント] シモーヌ(2002/米)

ガタカほどのカタルシスはない。
kazya-f

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







が、CG女優といういかにもコメディ的な、 もしくはハートフルドラマ的な題材の割には、 思ったよりもシリアスでそれなりにカタルシスはあった。

やはりこれはアルパチーノ効果だろうかとおもいつつ、 ウィノナライダーの扱いの小ささに憤りながら、 この映画の、「映画」に対するスタンスについて考察する。

一見この映画は現在のハリウッドのあり方について、 警鐘をならしているかのようだ。特に前半では、 女優・俳優たちと製作会社、監督の関係について批判的だ。 監督に同情的な立場から暗にわがままな俳優や金儲け主義の 製作会社を糾弾しているようにもみえる。

わがままな女優によって没になりそうだった 映画は監督の思い通りになるCG女優によって日の目を見、 監督はスターダムにのしあがる。 →ここで一度『やはり俳優が監督のいうとおりにしてれば  いい作品が生まれるのだ!』と解釈。

しかし実は作品のヒットは全くの女優の魅力によるものであり、 監督はただそれに振り回されるだけなのだった・・・

そうか、やはりこの映画は現実の映画業界のあり方を 嘆きつつ、なにもできない無力な監督業を慮っているのだ。

と思ってたら、ラストにいたり、開き直った監督は CG女優の人気を借りて引続き成功を積み重ねていくのであった。

…ん?なんだこりゃ。ハリウッド的映画のあり方を 批判していたのではないのか?このラストはどう考えても そのあり方を肯定しているとしか思えんぞ。

まあ、ドラマとしてはこんなハッピーエンドのほうが確かに正しいし、 そもそもハリウッドに批判的な映画がハリウッド資本で作られる わけないかー!そりゃそうだよな!

別のラストがあったのに、アンドリューニコルが最後まで 押し切れなかっただけなのか、最初からハリウッド批判なんか 頭に無くて私が勝手に深読みしてただけなのかわからないけれど、 やっぱちょっと残念な、そんな作品でした。

(評価:★4)

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