[コメント] ロボコン(2003/日)
嫌いじゃないけど、まとまり過ぎて、ご都合主義になっちゃってる。050525
どことなく青さの残る作風が魅力的なのだが、それぞれの人物への花の持たせ方やコンテストの行方、そしてラストにいたるまで、まんべんなく用意周到のまとめ方になっている点が面白くない。
海辺の乱闘シーンに笑みがこぼれた役者のNGっぽい演技を残したのを「粗さの魅力」と思いたいのだが、上述のように変にまとめあげたためにアンバランスであり、そーした粗さが故意なのか偶然なのか、イマイチわかりにくい。
ただ、「この窓は君のもの」でも垣間見せた、青い若さ自体の魅力、とくに女の子の描写は、岩井俊二の作為(ロリ)的少女観とも異なり、内から溢れる活力を放出する魅力を捉えていて心地良い。また、年齢やPFF出身という点で似ている矢口史靖と、全体的に素人っぽさの残る演出は共通しているが、コミカルに徹した矢口監督よりも、自主制作映画の素朴で魅力的な雰囲気を残しているのが貴重だ。
生理的には好きな監督なのだが、演出だけでなく、どこかストーリー上にも「欠け」が欲しかった。
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