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[コメント] 新・座頭市物語(1963/日)

泣かせの悲恋ドラマなはずだったが、重厚なカラー画面のわりに無常感が足りない。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







陰影の効いたカラーの画面がきれいで、スタジオセットの人工美が味わえる。

殺陣では、四隅に立てた蝋燭を一瞬にして居合い斬りするパフォーマンスが素晴らしくカッコ良かった。

集団との戦いでは、視力のない市があの仕込みの持ち方で相手の剣を受けるのは無理がある。周りを取り囲まれないような状況設定をしてあげて欲しい。 その分、ラストのタイマン居合い対決に凄みを集約して欲しかったが、何かの勝負のアヤを絡ませることなくあっさりだったので不満。

たいした女でもない坪内ミキ子の求婚をまともに受けてしまう市に拍子抜け。 須賀不二男と河津清三郎が良かっただけに、この娘が一人で足を引っ張った印象。 市は破談され、さらにその兄を斬ってしまった心の傷でアンニュイ度200%なはずなのに、演出がさらっとしてて見てる方に刺さってこなかった。

やはり市はダーティな方が冴えると思います。3.5点

(評価:★3)

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