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[コメント] シラノ・ド・ベルジュラック(1990/仏)

下心を管理して誠意の信ぴょう性を担保するロマン主義に下心があるようなないようなアイロニカルな技法を強いられた男は、死に際に自分の手紙を「代読」させられる。
disjunctive

しかし、男性の諦念心理は目くらましであり、本当の課題は別にある。脳筋に対する知的優位はくやしさを中和するのだが、彼が脳筋であるほどそれに惹かれる女の聖性が欠落し、物語の前提が損なわれる。実は男は女の聖性を探る長い旅路を続けていたのである。

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