[コメント] ダイ・ハード2(1990/米)
「1」(=前作)の時はそこらのおっさんという感じだったジョン・マクレーンが、(ある程度仕方ないが)すっかりシュワルツェネッガー張りのスーパーヒーローになってしまった(相変わらず泣き言は言っているが)。
それと「1」のときは超高層ビルという閉鎖空間が舞台だったのに対し、「2」の舞台は空港やその近郊という広がりを持つ空間のため、緊張感が散漫になり、普通のアクション映画と変わらない。
さらに、悪党どものキャラクターに魅力がない。「1」のテロ集団は皆独特の技能・個性を持ち、特にボスのハンスの存在感は際立っていたが、この「2」では、部下はその他大勢的だし、ボスも実直な軍人という感じで、「悪」の魅力に欠ける。
とはいえ単独のアクション映画としては、見どころも豊富で楽しめることは間違いない。「1」の名声に真っ向から挑んだレニー・ハーリンの心意気に拍手!
85/100点(00/12/24)
◇ ♡ ♧ ☆ ♨ ☞
30年以上前の映画。いま観ると。コックピットからの緊急脱出を手榴弾数十個の爆発が追いかけるシーンなど。明らかに合成だね、とか。なぜブルース・ウィリスの乗っている座席は落下するのに、炎の渦巻いている真下にではなく、画面の右側に逸れていくのだろう、みたいなところはある。でも気になんないよ。というか、当時は全然気になんなかった。
あと。説明が丁寧だよね。空港でたまたま見かけた「怪しい奴ら」が、単なるこそ泥なんかではないことを証明するために、「1」でも出てきたロス市警の友人に照会する場面。死んだはずの元軍人の指紋だったてなことで、ただ事ではないことが起きていると空港の警備責任者らに訴える。今だったら(近年の標準的なハリウッド製アクション大作だったら)ごっそり削除されていると思う。でもこういうところが楽しいんだよね。もちろん、こうした説明的場面を、テンポを損なわずに描ける技量があるからでしょうが。
あとあと。もう少し、もう少しだけ奥さん役のボニー・ベデリアさんがイイ女だったら(イイ女じゃないと言ってないよ。さらにもう少しだけ)。ラストのブッチュウ・シーンなど、そこら辺のオッサンオバサンのそんなシーンに見えないですんだかもしれないのに、とは思う。気持ちいいもんじゃないもん。
以上のほかはおおよそ上↑と同じような感想です。
22/10/15見
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