[コメント] ソナチネ(1993/日)
あー死にたがってるなぁ
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
そもそも最前線に立つ者というのは「燃え尽きたい症候群」に往々にしてかかる。最前線にいる自負心、次から次へと群がってくる若手(=刺客)。負けるわけがない、自分の才能は最強、などと思いながら気がつくと同年輩は全員引退(つーか早い話死んだって事)。
そういう時無性にしたくなる事に「遊びたい」「毎日が日曜日だったらなぁ」。そしてその先にあるものは「俺死んでも別にいいかも」。
それを具現化した映像。だとすると北野監督はジョン・レノンで言うところの「HELP!」と「Because」をこの映画で一気に表現する事に成功している。映画というのは難しいもので言いたい事をスパッと言えば良いものでもない。その悪例に「戦争反対」を唱えた底の浅そうな作品が目白押し。自分の結論を最初に設定しそれに肉付けするのは簡単だがその結論に至る過程を共感させるのはかなり難易度が高いのだ。だって天才の苦悩だもん、それって未知の領域でしょ。
その意味ではこの映画は明日のジョーのラストなのだ。共感ではなく人生のドラマの映像化?
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