予告編が怖くて、「これはいいかも」と思っていたのだけど、全編を見るとそれほど怖くはなかった。ちょっと肩すかし(すみません。WOWOWで見ました)。

日常に潜む怖さ(天井裏、押し入れ、頭洗っているときの自分の後ろ、仏壇)をうまく使ってるとは思う。日頃、忘れてるけど、思えば昔は怖かったものたち。怖がらないですむ確証はなく、"常識"で怖がるのを忘れているものたち。そういうものたちの怖さを思い出させてくれた、という点では評価してる。

だから、予告編で見た"布団"は、「うぁぁ、これはこわいぃぃ」と思ったのだけど(思い出すと、やっぱり怖い)。

ただ、オムニバスにして、だんだんと追い込まれる感がない(これでもか、の前にひとつひとつ終わっちゃう)ので、怖くなかったんだと思う。あと「わけのわからないもの」が「なんだか画面のエフェクトみたい」って思えてしまっちゃ怖くないよね。

これは日本のホラー映画だと思う。これをハリウッドとか、外国でリメイクするとしたら「日常に潜む怖さ」の部分をローカライズしないと、彼の国の人は「なにがこわいかわからない」ってことになりそう。