[コメント] デブラ・ウィンガーを探して(2002/米)
フェミ映画にとってボンクラ男子は、最もお呼びでない観客とは思いますが。
作為やハッタリのない誠実な(あるいは愚直な)ドキュメンタリーで、それ自体は好ましく思います。しかし「仕事と家庭の両立はたいへん」「一定年齢以上の女優は出番がない」「男どもには"性格俳優"なんてジャンルがあるのに!」とは(たいへんゴーマンな物言いですが)見る前から自明のことで、無責任な観客としては、それ以上の「おどろき」や「はっけん」を望んでしまいます。
つまりこの映画、寄り道せずにデブラ・ウィンガーを探して、真っ直ぐデブラ・ウィンガーに辿り着いてしまうのです。焦点となるロザンナ・アークェットの同年代だけでなく、より高齢の(それこそ何度か名前のあがるメリル・ストリープやスーザン・サランドン)、あるいはもっとナウでヤングな女優の意見も聞きたかったところ。
とりあえず、何もかも恵まれたグウィネス・パルトロウより、ソーラ・バーチやヘザー・マタラーゾにインタビューして欲しいと思いました。
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