ストーリー展開が単線的でわかりやすいし、テンポが良かったです。アクションも見せ場の連続でしたが、縦展開、横展開、スピードの緩急等と工夫が凝らされ、楽しい構成。ビルの屋上に単葉機が着陸するシーンで、落っこちかかった機の尾翼に思い切りジャンプして手を掛け、ほぼ身体の重みのみで微妙なバランスを取って落下を防ぐてな流れは興奮させられました。あとで、この止めた人（ルーサー）が元NBAのスター選手と明かされ、これは「ダンクシュート」だったのかと、理解し直されるのも面白かったです。

　頭陀袋を被ったスーパーゾンビ（アンデッド）みたいな意味不明野郎が唐突に物語世界に介入し、ひと暴れして通り過ぎていく（物語世界からは）という存在の強引さも痛快でした。

　単純で痛快！好みの僕の嗜好に合致した、よく練られた作品だったと思います。

80／100(21/11/22見)