[コメント] クロッシング(2009/米)
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1つ分からなかった点です。最初の車の中での会話のシーン。「より良いか、より悪いか」みたいな話をしてたヴィンセント・ドノフリオがいきなり射殺されるじゃないですか。これ、なにか銃の暴発とかそういう事情だったのでしょうか。イーサン・ホーク(サル)がそこまでする悪党(金を奪う目的で意図的に情報屋を殺す)には描かれていませんでしたよね。僕は最初、第三者が殺したという描写かと思ったのですけど。
その意味では、このシーンに続く、裸のベッド(マットレスの上に敷布団も掛布団なく寝ている)からガバッと飛び起きるリチャード・ギア(エディ)でしたが、そんな彼にとってのトラウマみたいな事件がなんだったのかもまったく描かれませんでした。強いて言えば、警察官として過ごす日常で体験する諸々の出来事、ということなのでしょうか。
ドン・チードル(タンゴ)の挿話もそうですね。ムショから出たばかりの元ボス、キャズがあのウェズリー・スナイプスですので、単純にタンゴに騙されてるってことはないんじゃないの? なんか違和感を感じて気づいてんじゃないの?感が最後まで抜けなかったです(結局、そこは明確にならず)。
なんつうか、偶然かもしれないんですけど、そういう“物語に抱く期待感”みたいなものを操る技があったのだと思います。まあ、チードルの“自分、いかにも悩み抱えてます”みたいな目つきにも相当やられましたけどね。ホークの“焦燥”を絵に描いたような頬のコケっぷりにもです。ギアのいつもの“つぶらな瞳”は、そう思えばそう見えなくもないでしょうか。
80/100(22/10/22見)
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