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[コメント] 華の乱(1988/日)

「与謝野晶子」を使って当時の文壇事情から世相まで切り取ってみせるのは少し詰め込み過ぎか。女の情念一本に絞ってみてもよかった。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いい加減長いんでそろそろ終わってくれよと思うと、突如関東大震災で終わる。その終わり方には不満があるが、広大な焼け野原のシーンはなかなかリアルだったりする。有島=優作の抱える「悩み」の背景を描き込む配慮は優秀だが、晶子との絡みはいまいち余計な感じがする。優柔不断男・鉄幹=緒形はピッタリだが、前半の豪胆ぶりは様になってない。さすがの吉永も、鉄幹を一途に想う前半と、ダメ夫をしたたかに支える後半とを演じ分けることは出来てない(両方とも半端)。いいところもたくさんあるけど、全体としてはそれが生きてない。つまり普通の“ダメ映画”。

あと、子役の“嘘泣き”は勘弁してほしい。

60/100(02/04/15記)

(評価:★2)

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