コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 丹下左膳(1953/日)

「シェイは丹下、名はシャゼン」キャラクターの規格外れっぷりがよくわかりました。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 脚本のつけ方が上手いのだとも言える。人情ドラマの「アヤ」の作り方が実に巧みだ。最後、栄三郎(三田隆)と左膳(大河内伝次郎)が互いに刀を交換するシーンなんざ、滑稽だとも思ったが、予想外なのに意味が通じる。二人のキャラクターを丹念に描いてきたことが一瞬にして活きる。この鮮やかさには爽快を感じた。

 殺陣も、個々の剣さばきよりむしろ群集の動きの処理に味があって楽しめる、という楽しみ方をした。あと良かったのは、女性陣の右に左に身をよじる芝居合戦(弥生・沢村晶子と艶・山本富士子)。腸捻転になるんじゃないかと心配もしたが、なんか見てて楽しい、という。

 自らの不明を恥じるわけだが、丹下左膳って、そもそもただの素浪人ではなかったんだ。ちゃんと主君を持った武士のお話。大岡越前モノでもあったという。勉強になりました。

75/100(08/04/23記)

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)づん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。