結局あの晩ケイト(ブランシェット)はどっちと寝たわけ？

んなこたどうでもいい(嘘。ちょっと気になる)

｢寝泊り強盗｣というユーモラスな呼称と大胆だが人には危害を加えないという犯罪の性格から、アメリカ人なら無条件に｢義賊｣的なものを彼らに感じるのかもしれない。だが私にはそこがピンと来なかったのと、主演二人に人間的な魅力が足りないために、アメリカ人が単に｢犯罪者だから｣という理由で門戸を開いているように思えてしまった(実際そうなのかもしれないが)。銀行家のおばちゃんが｢あなたが虫一匹殺せない人だってことはわかってるわよ｣と言ったとき、初めて｢あ、そういうことだったのか！｣と気付いたくらい。

思うに、主演３人の名が通っているので日本でも公開されたのだろうが、これはアメリカ国内向けに作られた作品だ。正直、この手の｢面白くもない｣｢つまらなくもない｣作品が一番評価に困る。ケイト・ブランシェットの現代的な美しさが堪能できたので｢金の無駄｣とまでは言わないが、できれば(まぎらわしいので)こんな作品は日本で公開しないでほしい。

クライム・アクションとしてもコメディとしても成功している作品なんていくらでもあるので、どっちつかずの映画じゃ駄目よ。

65／100(02/04/21見)