↑これは私の友人の言葉なので、彼に敬意を表してそのまま採録しますが、もし｢湘南｣にブランドイメージがあるとすれば、それはわれわれの世代感覚からするとまさにサザンの功績なので、湘南とはサザンの(つまり桑田佳佑の)生まれ育った／歌い上げたところ、という意見に異存なし！という感じがします。

そんな訳で、映画監督としては素人の彼(桑田)が撮ったこの作品が、それほど出来のいい作品であるわけもないのですが、世代的にサザン感覚(？)がしみ付いたわれわれとしては、｢嫌いだ！｣と言って遠ざけることも出来ない、そんな感じさえします。(もちろん嫌いな人もいるでしょうが）

｢湘南｣を魅力的に描いた映画、というより、まさにこの作品が｢魅力的な湘南｣そのものだ、という感じです(映画では稲村ですがおんなじでしょ？)。え？たいして魅力を感じない？　そんなことを言ったらバチがあたるというものです。(そういう感覚自体がないんでしょうが。）

これは桑田自身が当時さんざん言ってたことなので、ネタバレ解除してもいいのかもしれませんが(念の為)、この映画では、結局｢波｣は来ません。これは多分、桑田が自分の故郷について、嘘をつけなかったからではないでしょうか。私はサーファーという訳じゃないので正確には知りませんが、湘南てきっと、あまりいい波の来ない海岸なんじゃあないのかな。観た当時は映画としてそこが不満だったけど、今思い返すと評価できる、と書いたらエラソーだな、理解できる気がします。

そんな感じじゃん、音楽も。(あ。言っちまったか？)　映画についてだけ厳しすぎですよ、皆さん。(フォローになってないかしら)

で、最初に投稿した時のコメント：《わりと映像が綺麗で心に残ってます。桑田サウンドが好きなら充分楽しめる。こんな映画があってもいいよ。》今でもそう思う。

75／100(02/04/04書足)

追記：ビートルズと比べちゃいかんよkionaさん！！