トロイって高校でかーなり勉強したんですワタクシ。 しかしきれーさっぱり忘れていて、覚えているのはトロイの木馬くらい。 先生ゴメンナサイ。

原作うんぬんと比較してとかそんなのはほかの方がいろいろいってますのでパス。

映画としては、総合的に楽しめました。 前評判がすごすぎて、劇場にはなんとなく足を運べず、今回ＤＶＤでみました。 ブラピの出演の映画で近年まれをみるワタクシめのなかでのヒットでした。

アキレス役なんてつとまんのかよと思いましたが、体を絞ったというだけあって、すばらしい肉体美にうっとりでした。 もちろん、戦うシーンは美しかった。 また、名声のために戦うアキレスが涙するシーンやいとこに殺した人々が黄泉の国で手招きしているとポツリと語るシーンなどがあり、ただ人を殺すだけでなく、人間としての心ももっていて、葛藤もあるのだろう感じもした。 こういう、心の動きも入っていたので、余計たのしめた。

そして、ヘクトル。彼が主役といっても過言はない。 王子として、そして統率者として、先見の目をもっていた。 おばかなパリスを弟にもってなかったら、あんたきっといい王サマになって トロイはその後も平和に末永くつづきましたとさ。 めでたしめでたし。 といえただろうに。 敵の妻をお持ち帰りした弟のためにあえて泥を引っかぶったかわいそうな人。 それでも、パリスをかばい、堂々とアキレスと戦う姿はもう、すごいよあんた。 としかいいようがない。 男らしさにホレボレしました。

問題はパリス王子。 私のなかでは、もうすこし立派な王子というイメージだったのに ああ、オーランドよ君にはまだむずかしい役だったのでは？ 彼が演じるがゆえにうすっぺらな感じしかうけないのだ。 まあ、周りキャストがすごすぎたといもいえるが。 剣はからきしだめだが、弓の名手としてアキレスの足を射抜きます。 が、その姿をみていると、エルフの王子がダブりました。それって、俳優としてだめじゃない？

そんな彼がおいしいとこだけもっていくのがなんだかゆるせないとエンドロールをみながら考えていました。