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[コメント] 私家版(1996/仏)

編集者の作家への復讐。作家にだからこそ通用するトリックがいい出来。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







彼女の身に起った不幸をきっかけに筆を絶った編集者と、その不幸をもたらした張本人であるくせに、それを糧としたことが今日の成長につながったといい放つ作家。編集者の復讐心は、彼女の敵討ちにあったが、作家という存在そのものに対する憎しみも感じられる。

人の不幸を前にして「表現できない」という繊細さのほうが、それをネタにできる神経より、感受性においては上なのではないか? なんて、この作品自体、雑誌編集者でもある監督の「作家批判(復讐?)」になってるのかな、などと思った。

(評価:★4)

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