ニコールの母性を前面に出したのはよかったし、それが最後までぶれなかったのが救いで、それ以外はこの題材に期待していたものではなかったね。要らないでしょ、無駄なアクションは。スプラッターものと同じで、笑えてしまうんだ。

「彼ら」のラストの異常なまでの攻撃性が、防衛本能に基づくものでなければつじつまが合わないワケだが、そういういくつかの点で設定を昇華できなかった印象。彼らの存在理由と人間のそれとの差がもっと曖昧になっているべきでしたね。そういうのが一番コワい。

あと子供に監視させるあたりはナチを想起させたりもしたけれど、あれは監督にひっかけているのだろうか。