近未来アクション･アニメーション映画｡『攻殻機動隊』の士郎正宗の原作の映画化｡

映像が３Ｄの背景にただアニメーションを合わせただけという感じでバランスが悪い｡バイオロイドが機械的な動きや表情なのは仕方ないが､人間である主人公までもろに動きや表情が機械的な表現なのは､もっと区別を付けろと言いたい｡

話は､クローン社会において､主人公がバイオロイドや人類の生存の鍵を握っているという､典型的なものだが､登場人物がデュナン､ブリアレオス､ヒトミ以外､特に紹介も設定も描写もないため､話が進展しても､今ひとつ状況を把握できない｡

特にプログラム｢アップルシード｣を回収する任務の際には､ＥＳＷＡＴの仲間に裏切り者が登場するが､彼に対する描写も登場シーンも端からないため､盛り上がりに欠ける｡

総評として､映像とストーリー展開がどう見ても映画というより､ゲームにしか見えないのが最大の欠点だと思う｡