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[コメント] 007 カジノ・ロワイヤル(2006/米=英=チェコ)

今回は、マネー・ペニーもQも登場せず、スパイ・カーやスパイ・グッズの活用もないのは、寂しい限り。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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007シリーズ第21作。

6代目ジェームズ・ボンド役ダニエル・クレイグの第1作目となる作品。

過去のジェームズ・ボンドに比べると、英国紳士的な部分が消え、野性味や冷酷さがアップ。思い立ったらすぐ行動で、致命的となるミスも多く、それでいて、急場を強引に凌ぐところなどはスマートさに欠ける。アクションに関してはシャープさが戻った。

ストーリー的には、ジェームズ・ボンドが007になって間もない頃の話なのだが、時代設定はアメリカの9.11テロ後ということで、何となく違和感がある。これだと、過去の作品の歴史全てを否定することになるのではないかと。

後、今回は終盤にかけて裏切り者が次々登場するが、安易に裏切り者を作りすぎだと思う。

終盤の死の商人ル・シッフルとのポーカー対決は、ポーカーそのものではほとんど盛り上げられず、ポーカーの合間のシーンで敵と銃撃戦やったり、ボンドが毒を盛られて殺されそうになったりとか、メインじゃないところで盛り上げようとしていたのが残念だった。前半のボンドと爆弾男の追跡劇も無駄に長かった印象。

それと、今回は、マネー・ペニーもQも登場せず、スパイ・カーやスパイ・グッズの活用もないのも、寂しい限り。

ボンドとヴェスパーの恋愛シーンも互いが普段クールすぎて、全くロマンチックじゃなかったので、終盤二人の幸せから一転、別れのシーンにも悲しいものがなかった。

(評価:★3)

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