南極で初めて起きた殺人事件を捜査する連邦保安官のサスペンス映画｡

南極という閉鎖的環境で殺人事件が起きるという展開は面白そうなのに､その利点をあまり生かせていないのが残念なところ｡

本来なら､大寒波が迫ってくるというタイムリミットの中で殺人事件の真相を暴き出す緊迫感があってもよかったのだが､意外に大寒波が目前まで迫っても事件はあまり進展せず､主人公キャリーも疑わしい容疑者たちの男性も観測所に取り残された状態で､キャリーと犯人の暴風の中での対決になってしまう｡

謎の配置はよかっただけに､もっと推理映画の楽しみが欲しかったところ｡

ただ､主人公の連邦保安官役のケイト･ベッキンセールのクールな演技ぶりは非常に似合っており､犯人との暴風の中でのアクションもなかなかかっこよかった｡それだけに､もっと連邦保安官として事件を捜査していく姿を見てみたかった｡