[コメント] フェイシズ(2011/カナダ=仏=米)
この作品は、相貌失認に陥った主人公が今までような日常生活を遅れる様になるために努力したり、相貌失認という障害に前向きに向き合おうと姿がかなり丁寧に描かれており、サスペンス的な展開が水をさしてしまった印象。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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連続殺人鬼の犯行現場を目撃した女性のサスペンス映画。
全体的にはイタリアのジャーロ映画っぽい雰囲気なのだが、この作品では犯行現場を目撃した主人公が犯人から逃げる際に橋から落下し、脳を損傷して相貌失認になってしまい、顔を判別できなくなるという設定が一線を画している。
ただ、せっかく家族や恋人、友人の顔さえ判別できない中、犯人に命を狙われるという緊迫感のある状況なのに、主人公アンナに犯人が接触するような展開が少ないのはもったいない気がする。
後半で彼女の友人の一人が殺される展開を考えると、もっと犯人がアンナの周りの人々に接触したり、アンナを脅迫するような展開があってもいいと思う。サスペンスとしてはやや恐怖感に欠ける。
むしろこの作品は、相貌失認に陥った主人公が今までような日常生活を遅れる様になるために精神科医のカウンセリングを受け、人の顔の見分け方や相貌失認という障害に前向きに向き合おうと努力する姿がかなり丁寧に描かれており、下手にサスペンス的な展開が水をさしてしまった印象。
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