[コメント] アナとオットー ANA+OTTO(1998/スペイン)
ラストは肩透かしもいいところ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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子供の頃に運命の人と出会った2人の男女が、お互いの父や母と死別や離婚した片親同士の結婚で義姉弟となるが、やがて男の方が家を出て行き、数年後、再び2人が再会するまでの結末を描いた恋愛映画。
後半は『ワンダーランド駅で』などのような、すれ違い系統のラブストーリーに近い展開。
主人公のアナとオットーの視点で交互にエピソードを描いており、同じシーンでもキャラの視点により展開が異なるところは興味深い。
ただ、オットーの実母が亡くなってからの心の葛藤は後半の展開への複線だという考慮を入れても長く引っ張りすぎ。そのせいで終盤でアナとオットーが例え出会えたとしても、それまでにこの2人の出会いを期待させるほど恋愛ドラマがあまり描かれてなかった気がする。
それと、オットーは父親の多額の金を盗んで失踪しているのに、後に堂々と父親の前に戻ってきて、しかも親子関係まで修復してるのも違和感がある。結局、オットーは父親に金を返したのか気になるところ。後、終盤でオットーがアナに出会うためとはいえ、わざわざ飛行機から飛び降りた意味がわからない。そのシーンが仮にアナから着た手紙が伏線になっていたしても唐突な印象。
ラストは正直、散々アナとオットーの出会いを期待させておいて、あのオチでは肩透かしもいいところ。別に2人が出会えてハッピーエンドでもよかったのではないかと思う。
アナ役のナイワ・ニムリは結構かわいい。
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