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[コメント] 愛しのローズマリー(2001/独=米)

最初は普通のコメディ映画かと思ったが、終盤は結構ハートフルな展開で、コメディ映画というよりほのぼのとした感動映画に仕上がった。
わっこ

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外見でしか女性を見れなかった男が、催眠術師によって相手の女性の心の美が外見の美となって見えるようになり、傍目からもてそうにない女性に積極的に交際を申し込むようになる映画で、最初は普通のコメディ映画かと思ったが、終盤は結構ハートフルな展開で、コメディ映画というよりほのぼのとした感動映画に仕上がった。

心の美が外見の美となるという設定は面白いのだが、太っている人や顔の印象が悪いと思われる女性がみな心が美しいというのは、やや極端に思える。仮に主人公ハルの美意識と反対に見えるという設定であるとすれば、向かいの部屋の美人女性ジルはなぜそのままだったのかという説明も不十分。

このあたりは外見の美に囚われる世の中を風刺した映画なのだから、美人は逆に悪く見えるくらいの徹底さも欲しかった。

ただ、外見の美だけで判断していたハルが術が解け、太った姿のローズマリーを見ることで自分の愛が消えてしまうのではないかと悩むあたりは丁寧に描かれており、病院の子供達の伏線も効いて、最後のハルの求愛は感動に繋がった。

役者としては、ローズマリー役グウィネス・パルトロウの美しさが過去の映画の中でも一番に光っていた。出演者の中で本当に一番美しいのだから、ピッタリな配役。女性としては珍しい巨漢の着ぐるみメイクへの挑戦も好感が持てた。

前作『ふたりの男とひとりの女』同様、今回もファレリー兄弟は、障害者の役者を重要な役回りで積極的に起用している。

(評価:★4)

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