[コメント] スキャナー・ダークリー(2006/米)
ドラッグと縁がない生活をしているので何と言ったものか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この作品に対する評価は難しい。
リンクレイター監督と言えば最近では『スクール・オブ・ロック』なんかが日本では取り上げられたりするが、それ以前の『ウェイキング・ライフ』での手法をより洗練したカタチで見せつけてくれたことには少なからず感動をした。
だが、話はドラッグ/アンチドラッグの話にオーバーラップして力あるもの/なきものの構造を弱者の側から悲鳴にも近い訴えを醸し出しているが故に、同系の作品である『レクイエム・フォー・ドリーム』のような客観的ドン底感を見いだせず、ともすれば主人公ともどもどんよりした気持ちになってしまうという副作用を孕んでいたりするのが微妙。
アメリカ人が観るのと日本人が観るのとでは感覚がまるっきり変わってくるんじゃないかな。私は日本人感覚なので、切なさよりも虚無感を感じてしまった。
万人には薦められないが、ディックの映像化作品の中ではかなりマシな方かも。
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