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[コメント] 大脱走(1963/米)

脱獄エンターテインメント。ただし観客たる自分ではなく、登場人物たちにとっての。[Video]
Yasu

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この話、脱走というテーマなのに、悲愴感とか達成感とかそういう要素がほとんどない。捕虜の将校たちは当たり前のように淡々と脱走し、当たり前のように捕らえられて戻ってくる。まるで脱走&帰還がお約束のようになっているようだ。むしろ彼らは脱走という行為を楽しんでいるようにも見える。いや、それ自体が悪いというわけではなく、他の脱獄モノと比べて異色だということなのだが。

しかし、悲愴感や達成感がないということは、即ち脱走に成功した時のカタルシスを味わえないということでもある。むしろ脱走までの(ドイツ兵との)駆け引きを楽しむべき作品なのだが、それを知らずにカタルシスばかりを期待していた自分は、ほんの少しガッカリすることになった。

しかも脱走した将校たちのうち、無事に逃げおおせのはスペインに向かった1人だけか。さみしいな。

ま、「駆け引き」の要素も悪くはなかったのでこの点数。劇場で観ているともっといい評価になったかもな。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ねこすけ[*]

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