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[コメント] 海の上のピアニスト(1998/伊)

エンリオ・モリコーネの音楽は素晴らしい。 ストーリーも寓話だけど可愛らしい。
あいつ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







何はともあれこの映画は音楽だと思う。1900の奏でる様々な名曲の数々。特にマックスとの出会いの時のピアノで広間中を滑りながらの演奏はとても楽しく、また美しく、思わず涙が出てきた。ピアノを囲む人々の実に楽しそうな表情が印象的である。ティム・ロスの少しエキセントリックな演技も「らしく」てよい。大胆に動くカメラワークも気持ちよいし、廃墟と化した破壊前の船内も妙なノスタルジーがあってとても良かった。ただ、船から下りることなく人生を終える1900の生き方は現代社会に対するある種のメッセージととらえられなくもないが、どうも理屈っぽ過ぎて共感するにはいたらなかった。無限の可能性から一つの道を選択することを恐れて閉じこもってしまうのなら余りに閉ざされた生き方ではないか、と思ってしまうのだが。

(評価:★4)

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