映画の作りも、主演女優もＢ級の雰囲気たっぷり。ロバート・ヤングの考古学者ぶりは典型的俗っぽさで、私をわくわくさせる。しかし、その他の出演はチャールトン・ヘストンだったり、トーマス・ミッチェルだったりかなりのもの。あのトーマスが悪役だとは信じられない！　聖地マチュピチュで本物の現地人ロケをたっぷりやるあたりは、本物志向と言うより徹底的俗っぽさを感じさせるから、Ｂ級のＢ級たるゆえんだ。「レイダース／失われたアーク」がそのまんまぱくっているのは光の盤を見つけるシーン、反射光が宝のありかを導くところ。それとなによりもチャールトン・ヘストンの格好。ジョーンズ博士そのままなのだ。たぶん出所は同じ『黄金』かと思う。おもわずうれしくなるＢ級ストーリー。